同じ場所を、ちがうフィルムで、時間をズラして|ハッセルブラッド503CWと二子玉川

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オオニシ トモヒロ
東京生まれ・神奈川在住のフォトグラファーです。子供の頃からの夢だった特撮ヒーローの会社を辞め、好きなことで生きていけるように活動中です。
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また、来ちゃった。

なんて呆れながら、ファインダーを覗く。

何度も撮影したことがある景色なのに、胸がワクワクしてしまう。

Konica Auto S2/LomoCN100/©2018 Tomohiro Onishi

田園都市線・二子玉川駅すぐそばの河川敷は、僕にとってそんな場所。

 

3つ先の溝の口駅に住んでいた頃から、写真が撮りたくなるとここに来る。

難しいことは考えず、空や川面に向けてシャッターを切る。

Konica Auto S2/LomoCN100/©2018 Tomohiro Onishi

愛犬のぷーを連れてきたり、ポートレートを撮ったり。

フィルム、デジタル含めていろんなカメラで撮ってきた場所。

NikonD750/SIGMA 15mm FISHEYE/©2018 Tomohiro Onishi

LeicaM10/NoctiluxF/1.0/©2018 Tomohiro Onishi Model:しのだ 🍞TABETE COO(@0815sama)さん

だけどこの記事ではハッセルブラッド503CWで撮った写真をメインに載せてみます。

なぜかって、ハッセルで撮った写真は空気ごと写っていて、伝えたいことがいちばん伝わるから。

ハッセルブラッドで撮る二子玉川

お昼の二子玉川は爽やかに。抜ける青色が気持ちいい。

Hasselblad503CW/FUJI PRO400H/©2018 Tomohiro Onishi

まずは、お昼に撮った写真から。

 

風がない日の川面は、磨き上げられた氷みたいにツルツルで、ひんやりとした感触まで伝わってきそう。

Hasselblad503CW/FUJI PRO400H/©2018 Tomohiro Onishi

装着されているレンズはカールツァイス製 プラナー80mmF/2.8。

このレンズなら、目の前の空気をまるごと写してくれる頼もしさがある。

あとは、腰の前でカメラを構えて、構図を決めるだけ。

Hasselblad503CW/FUJI PRO400H/©2018 Tomohiro Onishi

使っているフィルムはFUJIFILMのPRO400H。

写真家・市橋織江さんが愛用していることで有名なこのフィルムは、すこしだけシアン(水色)がプラスされる。

爽やかに目の前の景色を切り取りたい場合、PRO400Hはぴったり。

夕暮れの二子玉川は、どこまでもドラマチックに。

Hasselblad503CW/FUJI PRO160NS/©2018 Tomohiro Onishi

爽やかで開放的な昼間の雰囲気からガラッと変わって、夕暮れの二子玉川はドラマチック。

Hasselblad503CW/FUJI PRO160NS/©2018 Tomohiro Onishi

夜の紺色が空を覆うほんのすこし前。1日の中で最も時間の流れが速い、この瞬間がすき。

1秒ごとに表情が変わる空と河は、ポートレートを撮ってるみたいで、あふれる美しさをフィルムですくい取るようにシャッターを切る。

Hasselblad503CW/FUJI PRO160NS/©2018 Tomohiro Onishi

Hasselblad503CW/FUJI PRO160NS/©2018 Tomohiro Onishi

Hasselblad503CW/FUJI PRO160NS/©2018 Tomohiro Onishi

実は、この夕日を撮ったのは11月ごろ。

まだまだ秋っぽい空が写ってるけど、真冬になった今なら、またちがうんだろうな。

 

夕暮れの時間帯で使ったのは、FUJIFILM PRO160NS。

Hasselblad503CW/FUJI PRO160NS/©2018 Tomohiro Onishi

PRO400Hや、KodakのPortraみたいな派手さはないけど、素直にレンズから入った光を閉じ込めてくれる。良いフィルムです。

同じ場所で、何回も写真を撮ってわかったこと

僕には絶景スポットに行くほどのバイタリティも、交通手段もない。

だからどうしても、同じような場所で撮った写真が増えます。

でも、同じ場所で同じカメラを使っても、同じ写真は二度と撮れないし、

その時の自分が好きなモノ、置かれてる状況によって写真からにじみ出る雰囲気も変わる。

 

あとで見返したとき「この時は、ちょっとキツかったよなぁ」なんて思ったり。

別れた彼女が写ってたり。愛犬のぷーはまだまだ幼かったり。

僕はそんな、過去から今へ時間を積み上げてくれる写真という文化が好きです。

時間ができたらまた、二子玉川へ撮りにいこうかな。

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